2013年12月16日月曜日

サドルバッグの修理

久しぶりにちょっとしたハプニングのあった琵琶湖ツーリングだったのだが、実は自分のバイクにもプチトラブルが発生していた。

メンテナンスで立ち寄ったバイク屋でふとサドルバッグに目をやると、妙によじれた格好でぶら下がってる事に気がついた。
調べてみると、サドルバッグがバタつかないように革紐で固定する、下部に付いたDリングの取り付け部が一つ引きちぎれてぶらぶらな状態になっていた。

ここは一度バイクを倒した時に一度引きちぎってしまっていて、糸だけで応急処置していた場所なのだが、針穴を空けすぎたせいで余計に耐久性が落ちていたみたいだ。
また同じように裂けてしまってDリングが外れてしまった。

幸いなことにDリングの付いたまな革紐はタイヤに巻き込まれることなくスイングアームにとどまっていたので、取り急ぎ燃料ボトルホルダー部分に革紐を通してスイングアームに固定しなんとかツーリングから帰還することが出来た。

どう直すか思案しながらしばらく放置していたけれど、春まで放置するわけにもいかないので自己流で直してみました。

まずは引きちぎれてしまったDリングを保持するためのタブ。これはニーアタックの補修時に使った端切れが丁度良い大きさで残っていたので、リア側のまだ健在な部分の分も合わせて2つ分確保。
革の厚みが3mmほどあるので折り曲げる部分と固定する部分を強度を確保しながら革漉してU字に折り曲げてボンドで貼り合わせて接着。

一番悩んだのはちぎれたタブを取り外した後の縫い付け方法。
メーカー品のサドルバッグはミシン縫いでバックプレートが縫い付けてあるため、タブの部分の縫い糸を切ると表糸がほつれていってしまう。

いっそ全部ほどいて一周手縫いで縫い直そうかとも思ったんだけど、バックプレートが樹脂製な上ミシン縫いのせいで穴が小さく指の力で針を通せる状態じゃない。
糸の継ぎ部が多少見苦しくなるのを我慢して、簡単に作業が済ませられるよう表糸だけで補修縫いを行う事にした。

タブの左右5目くらいまで表糸を解いて繋げるための縛り代を確保、その横から一本針で裏糸を引っ掛けながら"手"ミシン縫いを行った。
針穴が小さくて手縫い出来ない部分は一本"菱目打ち"で穴を広げてから縫いの作業。それでもタブの部分は指の力だけで樹脂プレートと三枚合わせの革を通せないのでラジオペンチも駆使しての作業。

作り直したタブはボンドを付けて針で仮固定し、裏糸とのテンションバランスを確認しながら慎重に縫い進める。(一度糸を締めようと引っぱりすぎてちぎってしまい、また一からやり直すはめに...orz)
タブを越して反対側まで表糸を縫い進め、ほどいてあった元の表糸と結び直して補修完了。(結び目には念のためにほつれ防止ように白ボンドを塗布)

取りあえずこれでバイクにしっかり固定出来るようになります。
オリジナルのタブが1.5mm厚の革で柔らかく、そもそも巾が狭いためDリングが回転してしまっていまいち使い勝手が良くなかったので、まだしばらくは破損しそうにないリア側もついでに付け替えてしまおうかと思ってます。
(↓今回作り直したタブ)  
(↓オリジナルのタブ-リア側)

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