2011年1月18日火曜日

マルチジェスチャはユニバーサルデザインなのか?

最近になって次期iPhone & iPadの話題が結構出始めてきている。

今年の4月でちょうどiPhone for everybody キャンペーンが終わるオイラは、第2四半期に登場予定らしいiPhone 5(?)が微妙に悩ましいタイミング。

まぁ、それはただの個人的な問題なんだけど、気になっているのは"ENGADGET 日本版"等でリークされている「次期iPhone & iPadでホームボタンが廃止?」との記事。

20年以上にわたってAppleの製品を使い続けてきたのも、常にインダストリアルデザインに新しい可能性を見いださせてくれる事も一つの要因だったし、Appleはソフトウェアとハードウェアの両方を絶妙なバランスでデザインした製品を提供できる数少ないメーカーだと思うから...。

でも、本当に次期iPhone & iPadは唯一のメカニカル部分まで無くしてしまうんだろうか?
(数年前までの自分ならもしかするとそんな未来的なガジェットを喜んで迎え入れたかもしれないけどね。)

実は我が家の四女(3歳)は生まれつき手に障害があって、うまく指の関節が動かせない。
でも普段の生活では、比較的良く動く3本ほどの指を駆使して器用に大抵の事はこなしてしまう。

現在我が家にあるオイラの3Gと妻の3GSのiPhoneはそんな娘の絶好のターゲットになっていて、うかつに放置すれば、お気に入りの知育ソフトで勝手に遊ぶ始末だ。

何も判らない小さな子どもでさえ、何も教えなくてもiPhoneを操作し始めたのは唯一の「ボタン」があったからだと思う。
もし「ボタンが」いっぱい付いていたなら、最初に何をするべきかしばらく判らなかっただろうし、ロック解除した画面がまた文字だらけだったら、次に何をするべきか途方に暮れていただろうと思う。

今でも愛娘は2本指のピンチ操作も両手で行う。
マルチジェスチャーになっても、多分3本指程度のスライド操作はは難なくこなすかもしれない。

でも4本〜5本指での操作はちょっと難しいような気がする。
(上記のリンク先にある動画だと、ホーム画面を表示する操作は5本指でのピンチ操作だ。残念ながら、これは不可能な操作になりそうだ。)

ジェスチャーによる操作は、ハードウェアをシンプル化して素早い操作をするには非常に重要な要素だけど、"まず最初の動作”が視覚的に一瞬でイメージできる「ホームボタン」はとてもすばらしいユニバーサルデザインだと思うんだけどなぁ...。