2014年9月23日火曜日

Progressive 412シリーズのウレタンブッシュを交換

来月はVIBES MEETINGが出動距離内で開催されるらしいので、今年もちょっくら出かけてみようかと計画中。

前々からちょっと使い勝手の悪かった荷掛フックをリアサスペンションの位置にも追加すべくキジマの"HD-03054"を手配して、ついでにこれまた以前から気になっていたProgressive製サスペンションのカピカピにひび割れしたウレタンブッシュのリペア用ブッシュも手配。

詳しい説明が見当たらなかったのだが、Progressiveサスペンションの正規日本販売元である"プロト"の商品情報に「412シリーズ用リペアブッシュ」として販売しているものを購入。

単なる「ウレタンブッシュの交換」と思いきや、結構ヘビーな作業だったので少し詳細に記録しておきます。

先ず劣化したウレタンブッシュの状態。無数に亀裂が入りまくってボロボロの状態。


サスペンションを取り外した古いブッシュの状態。ウレタンブッシュの中心には、かなりタイトなはめ合いでメタルのスリーブが打ち込まれてます。


まずはこのメタルスリーブを取り外さないとブッシュがウンともスンとも動かないので、手持ちのギアプーラーとスリーブより若干太いソケット(六角)を利用してグリグリと押し出します。


メタルスリーブさえ抜けてしまえばウレタンブッシュは適当な道具で引き抜けると思います。自分はもう一回り太いソケットを利用してスリーブと同じようにねじ込みながら押し出しました。


「後は新しいブッシュをはめ込んで....」と思いきやこれが入らない。orz
万力で挟んでゆっくり平行に押し込もうとしても、全くリングに挿入出来るようなフランジ径ではありません。
で、ネット上のレポートがあった写真を参考にホームセンターへ出かけて「8mm×60mmのボルト」と「ナット」、ブッシュのフランジ径と同じ「φ30mmのワッシャ」とフランジを圧縮するために「ホースバンド」を購入。


最初はネット上の記事を真似してホースバンドを利用してフランジ径を縮めながらネジを締め込む方法を試したのだけれど、どうも上手くいかなかったのでホースバンドの使用は諦めてダイレクトに押し込む方法を選択。


両側のφ30mmワッシャのサンドイッチが功を奏し、意外とすんなり押し込むことが出来た。


で、ここで一思案。もともと入っていたメタルスリーブは必要なものなのか?
メタルスリーブが無くてもウレタンブッシュの内径は16.5mmで、そのまま組んでも良さそうな雰囲気。
一旦そのままカラーを差し込んでスポーツスターに仮付けしてみる。

やはりそのままだとウレタンに微妙な遊びがあって、サスペンション全体がカタカタと動いてしまう状態なので、オリジナルと同じようにメタルスリーブを圧入する事に。
(Progressiveの公式サイトやプロトのサイトなど片っ端から探したけれど、リペアの手順や詳細な資料は見つける事が出来なかった...)

スリーブより細いブッシュの穴に圧入するのは至難の業。
ど真ん中に真っ直ぐ挿入しないと、メタルスリーブがブッシュを削って傷つけてしまうこと間違いなし...。(下はブッシュ内径とスリーブの内径の比較)


取りあえず挿入しやすくするためにエッジの立ったスリーブをサンダーで面取りしてテーパー面の加工を施す。


ブッシュの圧入時に利用したワッシャとボルトを使って圧入しようと試みたのだが、あまりのキツさにスリーブがまっすぐ立っていられず斜めに倒れてしまい口元すら挿入出来ない...。

どうにかスリーブが傾かない方法は無いものかと試行錯誤して、スポーツスターのフレームに固定するボルト(1/2-13インチ)とカラーを利用してセンターがずれないようにセットしてギアプーラーでボルトごとゆっくりと押し込んでなんとか圧入に成功。



当然ブッシュもスリーブも潤滑油をたっぷり塗布して出来るだけ滑りを良くした方が無難。(CRC5-56のような石油系溶剤の潤滑油はゴム部品を劣化させる恐れがあるのでシリコン系のグリスを使いましょう)

なんとかメタルスリーブまで打ち込んで元の姿まで戻してみましたが、本当にこれで良いのかは定かでありません。ww


一応簡単なメモは付属しているんですけど、オンラインでも良いのでもう少し参考になるようなマニュアル用意してくれると助かるんだけどなぁ...。

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