無骨なデザインで、けして"ニー(膝)グリップ"とは言えない場所だけど、右側の純正のハム缶とちょうどバランスが良く、面でふくらはぎ上部あたりをサポートしてくれるのでかなり助かっている。
そんなお気に入りのアイテムだけど、グリップ部分の"革あて"が当初からかなり劣化した状態だった。
定期的ににオイルを補給して来たけれど、入手時点ですでにオイルを吸収できるような状態ではなく時間と共に硬化してきて、最近ではポロポロと崩れてくるほどひどい状態だった。
もともと車体周りの革物はナチュラルカラーで統一していて、"ニーアタック"標準の赤茶っぽい物から換えたかった事もあって張り替えてみることにした。
といっても革細工などしたこともないし、近所でレザークラフト用の革材を扱っているところも知らないので、ネットで検索し"レザークラフト・ドット・ジェーピー"ってところでハガキサイズのサドルレザーを購入。
はぎ取ったぼろぼろのオリジナルの"革あて"を型紙代わりに写して型抜き。
実際この状態でも貼り付けてしまえば完了してしまうようなパーツだけど、せっかくなのでクオリティを高めるために"コバ磨き"ってのもやってみたくなった。
調べてみると、CMCとかトコノールといったものを塗布して磨き上げ、仕上げにワックスも塗るとすてきな感じに仕上がるみたい。
確かにそのままの断面では、あっという間に水を吸い込んでしまって現状と同じ状態になるのは目に見えてる。
で、近所の手芸店やホームセンターなどで探してみた物の、専門的な物は入手できなかったので代わりに「成分的に似ている」という情報があった、敷居の滑りをよくするための"ロウ"を購入し、代用してみることにした。
成分を見てみると
- 高級カルナバ
- 合成ワックス
- 牛脂硬化油
フライパンにアルミホイルを敷いて、しばらく"ロウ"を押しつけていると段々溶け出して液状になってくる。
そこにコバを丸く磨いた革の断面を浸しながらしみ込ませていく。あまり付けすぎると冷えて固まった時にバキバキになってしまうので出来るだけうっすらと付けた方が仕上げが上手くいく。
あとは、冷えるのを待ってひたすら磨く。
ガラス棒などでも良さそうだけど、出来るだけ面の滑らかな硬質な物の方が仕上がりが良かった。最終的にはメッキのかかった棒が一番光沢が出た。
仕上がりはこんな感じ。水も完璧に弾くし、見た目も悪くない。
ナチュラルのままでは少し白すぎるので、日光浴で茶褐色になるようエイジング。
最後にニーアタックの窪みにボンドに貼り付けて完成。
なかなか良い感じの色目になった。
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