今朝の"ズームイン!!SUPER"を見ていたら"スマートフォンのアプリ開発競争"みたいな特集をやってた。
アプリケーション開発なんて言葉が、普通に茶の間の話題になるようになってきた。w
ふと思えば、このブログでの最初のiPhoneネタはちょうど2年前に投稿した"iPhone考察"のタイトル記事。
あえて今"iPhone考察(2)"にしてみるのは、やっぱり日本の携帯キャリアが今間違った方向に進んでると思うから
...。
2年前に一番感じたのは日本のメーカーが"タッチパネル"ばかりに気を取られている事。
2年経って今感じる事はにわか仕込みのコンセプトでは到底"iPhone(Apple)の様な世界観"は作れないって事。
特集ではDocomoもKDDIも開発者講習などを開いてアプリ開発者を増やそうと躍起になっているらしい。
でもそれってAndroidアプリの開発ですよね? 結局今回もPCが歩んだ色気のないつまらない道を歩もうとしている気がする。
(あえて"つまらない道"と言う表現はビジネスモデルとしては決して失敗ではないからです...)
ボクはメカニック派のエンジニアだからソフトウェアよりは有機質な機械の方が好き。
でもソフトウェア(OS)はその大好きなメカを動かす上で重要な脳神経システム。
どちらが欠けても完成品とはならないものです。
でも、私がもう一つ望む事。それは"魂"。(笑
言うなれば"コンセプト"であり"世界観"であります。
iPhone、iPadの一番の強みはコンセプトです。それは操作上とか機能とかいった限定された範囲の"理念""概念"ではなく、"マーケット"、"流通"、"インフラ"、"インターフェース"、"アプリ"まで全てが総合デザインされたコンセプトだと思うのです。
メカとソフトウェアを総合プロデュースする気持ち、それがボクの考える"魂"です。
機械屋は機械しか作らない、プログラマはソフトしか作らない。そんな状態では"面白いもの"は作れっこないと思うのですがどうでしょう?
IBMがPCを作り、MicrosoftがWindowsを作った。後はPCのクローンがあるだけ。
今回もGoogleがAndroidを作った。後はそのソフトウェアが動く入れ物を作ってるだけ。
ソフト&ハードを1からデザインできる企業は希です。にわか仕込みで出来る事でもないし莫大な費用がかかります。
でも残念な事は日本の企業にも最初からなかったのではなく、全部捨ててきてしまった物だと思うからです。
そういえば昔SONYが"NEWS"(ニューズ)をあっさり捨ててしまった頃からSONYファンをやめたような気がするなぁ...。
NEWSチームがそのままVAIOチームに移ったっていう噂を聞いた事がありますが、開発者さんたちはどんな気持ちでWindows PCの世界へ移ったのでしょうか...。
TRONだって育てるチャンスはいっぱいあったように思いますしね。
日本の物作りっていうのが入れ物を作るだけになってしまったのはいつ頃からでしょうか?
ちょっと脱線しましたが、あれだけPC界で孤高であり続けるintelでさえ、なぜAppleにラブコールを送り続けたのか。
Androidを開発したGoogleが"Nexus One"までもデザインしたのか。(先日オンライン販売からは撤退しましたけどね。)
結論、ソフト屋は自分の作ったソフトウェアが最高に機能するハードウェアを切望し、ハード屋は自分の作ったメカが最高に機能するソフトウェアを求めます。
でも結局別々に作られたものは最後まで別々なものでしかないと思うのです。
全て1の段階から両方をデザインできた作品。それがiPhone(iPad)だと思うんです。
P.S
Docomoは頑張ってi-Mode作ったんですけどねぇ、いかんせん閉じられた世界観ではグローバリゼーションの時代には先細っていくような気がするんですよね。
KDDIは遅すぎ、上層部がいかにスマートフォンの価値観に疎かったかが判ります。
Windows Mobileは"windows"の文字取っておしゃれな名前にしたら伸びるかもしれませんね。www
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