2012年5月3日木曜日

2012車検前点検整備(2)

気温も上がり、バイク乗りには梅雨前の幸せな季節。
ただ以前に比べると暖機に時間がかかったり、特に最近エンリッチナーも多用しなくなったにもかかわらず、妙に燃費がばらつくようになって悪い兆候がみえていた。(酷いときは満タンで150〜160kmしか走れない事もある)

どうせ来月は車検で、吸気系もノーマルに戻す予定なのでついでにシール系も一通り点検してみることにしていたのだが、事前に二次エアーを吸っていないかの簡易テスト(インマニのヘッド付け根にパーツクリーナーを吹き付けるやつ)をやってみると、驚いた事にほんの少量吹き付けただけでエンジンストールしてしまう事に気がついた。orz

二次エアーの吸い込みで代表的な症状と言えば、「回転数がばらつく、アイドリングが安定しない。」、「アクセルオフでアフターが出る」などがあるけれど、正直その様な症状は発生していなかったので二次エアーの混入を疑った事は皆無だった。

確かに暖機が済むまでクシャミが発生したり、下り坂でアフターが出たりする事もたまにはあったけれどクシャミは燃料が薄く、アフターはエンリッチナーの使いすぎによる物ばかりと思っていた。

パーツクリーナーを吹き付ける簡易テストは、インマニを「急冷」する事にもなるので、回転数の変化を確認して「二次エアーを吸い込んでる!!」と判断するにはちょっと怪しい気がしているのだが、ほんの少量でエンジンストールしてしまうのはどう考えてもおかしい。

ということで前置きが長くなったが、今回は吸気系のシール交換です。
2003年式スポーツスターのインマニシールは"26995-86B"を2個、キャブレターシールは"27002-89"を1個が必要。(今回はヒロチー商事で手配)

あと、インマニの取付ボルトが尋常じゃないクリアランスで設計されているため、専用工具(あるいは改造)したヘックスレンチが必要。
一応"インテークマニホールド用"とうたった専用レンチが売っているので、シールと一緒に購入。あと、手持ちの1/4"ヘックスレンチも短くカットした物も作って、切れ端もミニラチェットで利用できるように改造。

それでも尋常でない作業スペースなため、結局タンクも下ろし、トップモーターマウントも外しての作業となる...。
特に左側の作業はモーターマウント外さないとまったくレンチ回せない。(T_T)

外してみたヘッド側のシールは若干ダメージがある。正直この程度で二次エアー吸い込んでいるのかは疑問だったが、距離数が少ないとはいえ10年物のゴム製品がシール性能を維持してるとも思えないので素直に交換。

ちなみにHarley-Davidson社の定める定期点検項目にはリストされていないようなんだけど、ゴム製シールは経年劣化も宿命なので定期的な交換は必要なんだと思う。

バラす事に比べれば組み付けは思いのほか簡単。 ただ、インマニの位置決めはキャブまで組み付けないと出しづらいので、仮組み&仮締めしてからそっとキャブだけ外して本締め。

このさい、シールに薄く"シリコングリス"を塗布すると一段と作業が楽になるし、シール性も高まるのでかなりお勧め。(シリコン製以外の物はゴムを劣化させる物が多いので注意です)

あと、ヘッド側シール密着面のフライス目も気になったので砥石で磨いて面精度を向上させてみたのと、組み付け時には焼き付き防止にボルトにアンチシーズも塗布しておいた。

キャブ側のシールはパッと見損傷しているように見えなかったものの、せっかくなので一応新品に交換してみたのだが、キャブを差し込んでみると純正シールに比べて明らかに挿入抵抗がゆるい。orz

多分ゴムの肉厚が純正品より薄いせいなのだろう。
せっかく購入した新品のシールだけど、機密性に不安があったので再度ストックのシールでキャブを組み付け直した。

次回は北川商会(パーツ→吸気系→エアリーク対策部品)で扱ってるようなクオリティの高いものを手配しようと思ってる。インマニシールも改良型の強力タイプがお勧めみたいだ。
作業のてまを考えたら、少しくらい高くても良い物を付けておいた方が結局コストパフォーマンスが良いような気がする。

数時間を費やしたシール交換作業がやっと一段落した頃、手配していたパーツがもう一つ届いたのだが今日は時間切れでまた次回。

【本日の部品代】
26995-86B ハーレー純正 インテーク シール:350円(×2)
27002-89 キャブレターシール(ケイヒンCVキャプ):575円
(インテークマニホールドレンチ:980円)

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