2009年8月21日金曜日

少子化の波


 すでに1週間も前の話。(^_^;
毎年地元で8月14〜15日の2日間執り行われる夏祭りがある。
子どもが提灯行列を作って太鼓を叩きながらかけ声掛けて練り歩く。

 基本的に中学生と小学生が参加対象なのだが、少子化のあおりを受けて年々参加人数が減っていく。
このまま数年経つと、あまりに子どもが少なすぎてこのお祭りに参加できるかどうかの瀬戸際なんです。

 こういったお祭り(地域行事)を見ていて思うことは、単に子どもの数が少ないという問題だけではなく、人間のコミュニティを作り上げていくということにかなり大きな問題を抱えているように思う。
 私が子どもの頃は同学年の子どもだけでも10人近くいたし、大きな子が小さな子を連れて川遊びや山遊びに興じたことを思い出す。結局子どもだけでも先輩後輩の社会形成が出来ていて、大きい子は小さい子の面倒をみたし健全な上下関係があって、小さい子はそれを受け継いでコミュニティを作っていた。

 ところが現在の状況はというと、同学年が2〜3人いたらすごい事で、学年1人しかいないのは当たり前。1人もいない学年さえある始末。
 結局どういう状態になるかというと、同学年の友達が地域にいないので上の子や下の子が友達になる。上下関係が全くないので、大きい子が場をまとめるとか、小さい子は大きい子のいうことを聞くといった秩序が生まれにくくなっている。おまけに学年が飛んでいたりすると、お祭りのような行事の段取りも引き継ぎ出来なくなっている。

 まあ、中学や高校に上がれば必然的にそういった物も身につけていってくれると思うんだけど、最近"切れやすい"子が多いとか、突然"人を刺した"とかそんなニュースがあまりにも多いのは幼少期のコミュニティ不足も原因しているんではないかと勘ぐってしまう今日この頃でした。

 決して子どもが悪いわけでは無いんですよ。結局こういう社会を作っているのは大人なんですから...。
 
 

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