2009年4月16日木曜日

Appleのビジネスモデル

 最近読んだITmedia記事「iPhoneアプリ開発者は「愛」故に負けるのか?」とかMSが言い出した"Apple税"の話などについて少し違和感を覚えたので書いてみる。

 先のコラムは要約すると「0.9%のシェアの市場より大きなマーケットがあるのになぜみんなそっちを向かない?」って言ってるんだろうけど、そもそも人が集まる要因を決定するのはシェアだけなんだろうか?
 ソフト・ハードに限らず、どんなものでも最初から高いシェアをもってデビューする物など無いし、ましてシェアを獲得しているからと言って全てのものに魅力があるとも限らない。

 "Apple税"に関しては、「ユーザーはAppleロゴに500ドル払ってる」との事だが、これは今更声を大にして言うほどのことなんだろうか?
 受け取り方は別としても、それに全く気付かずに購入しているMacユーザーはいるんだろうか?
(Appleも以前にやってた"Mac君とPC君"があるので、キャンペーンについてはどちらもセンス無いとは思うんだけどね...。)

 分野は違うけど製造業にたずさわる私個人としてはアップルのビジネス戦略の成功はとてもうらやましいし、是非あやかりたいと思う。
 シェアの話に戻すと、Mr. Jobsがアップルに戻ってきた頃のカンファレンスで「Appleのシェアが低いって言うけど、ベンツやポルシェのシェアと変わらないよ」って話をしてたけど、すべてその事につきてると思う。最初からPC業界の常識から脱出するつもりでやってたんでしょね。

 製造業に限らず、物を売る商売で大成するには基本的に2つのパターン「薄利多売」か「少数高付加価値売り」しかないと思ってる。
どちらも正攻法で、本来どちらも相手のやり方を攻めるべき物じゃ無いはずなのに、PC業界は何故かバッシングし合う異常な業界なんですね。
 いずれにしても、0.9%の市場に大量のプログラマーをおびき寄せて、ロゴマークに500ドルの価値を付加させたAppleのビジネスモデルは、今のところは順調なようですね。

0 件のコメント :

コメントを投稿