「iMacのデスクトップに置いておいた校了間近のデータが無いんですぅ....。"Data"っていうフォルダにまとめて置いておいたんですが、どうもゴミ箱に入れて消しちゃったみたいで...。(涙)」
との事。orz
あまり望みは無いが、本当にゴミ箱からにしてしまったのなら出来るだけ現状保存しないと空きスペースにデータが書き込まれたら全て終わりだ。
そうでなくても今のMacはシステムログなど、様々なログを取りまくっているので、起動しているだけでもリスクが高まっていく。
すぐシャットダウンしてもらっておいて、リカバリーソフトを探してみたところメジャー所では、
など、各社から8,000円〜10,000円位でラインナップされている。
"お試し版"が提供されてて、購入前に復旧できるか確認できたりする商品もあったりする。
ファイル名まで復元してくれる高機能なもの(データレスキュー3)まであるけれど、如何せんソフト購入する予算申請している暇も無いし、取りあえずフリーで使える物を探してオープンソースのマルチプラットフォームな"PhotoRec"というソフトウェアにたどり着いた。
データのリカバリーであれば"PhotoRec"だけで良いみたいだけど、パーティーション丸ごと復旧できる"TestDisk"というソフトと一緒に同胞されている。
早速ダウンロードしてアーカイブを解凍すると以下のファイル郡が現れる。
当然復旧したいiMacにソフトをコピーするわけにはいかないので、余っていた160GBのHDDを空にしてそこに解凍されたファイル郡をフォルダごとコピーして、USBの外付けHDDとしてiMacに接続。(当然復旧したファイルも格納する場所にもします)
ちなみにこのソフトにGUIはありません。(でもメニュー選択していくだけなので、特に難しいわけでも無いです。)
起動方法は、"ターミナル.app"を立ち上げた後"photorec"のあるディレクトリまで移動して
$ sudo ./photorec (Return) Password:(管理者パスワード入力)
で起動させるか、外付けHDDの"testdisk-6.14-WIP"を開き、中にある"photorec"を直接マウスでダブルクリックしても良いです。
但し、マウスのダブルクリック起動の場合ユーザー権限で起動してしまうため起動ボリューム(Macintosh HD = /dev/disk0)がリカバリー対象になりません。
起動ボリュームを検索対象にする為にはroot権限で実行しなくてはならないため、下段に現れている [ sudo ] メニューに"→"キーでカーソルを合わせ、"Return"キーを押します。
すると、"root権限(sudo)"パスワードの入力を求められるので、管理者のパスワードを入力。
これでやっと起動ボリューム(/dev/disk0)がリカバリー対象として選択出来るようになります。(同じ容量のボリュームが/dev/disk# と /dev/rdisk#で2つずつリストされるが、/dev/disk#の方を選択すれば良いです)
後は、 [ Proceed ] にカーソルを合わせ"Return"し、デバイス内のパーティーション選択画面に進む。(ちなみに、各画面で出現する [ Proceed ] は次へ進む、 [ Quit ] は「前へ戻る」になってます。)
この段階で下段に現れる [ Options ] , [ File Opt ] で詳細な動作や、復旧するファイル(拡張子)を選択する事が出来ます。
[ Options ] では"破損ファイル"の扱いや、"動作モード"の変更が出来る様だけど、特に復旧が優位になるわけではなさそうなのでデフォルトのまま変更せず。w
逆に無駄ファイルを復旧させない為に [ File Opt ] で復旧させるファイルタイプ(拡張子)だけを選択。
今回はターゲットが限定されているので
- PhotoShopデータ(.psd)
- PDFデータ(.pdf)
- 画像データ(.ps/.jpg/.png/.tiff/.gifなど)
- テキストデータ(.txt)
- アーカイブデータ(.zip/.sitなど)
スペースバーで「選択/解除」操作、"s"キーで「全選択/全解除」、"b"キーで選択条件保存。
検索条件が設定出来たら"Return"で [ File Opt ] を抜け、検索するパーティーションを選び [ Search ] にカーソルを合わせ"Return"してファイルシステムの選択画面へ。
今回のターゲットボリュームはMacの"HFS+"なので [ Other ] にカーソルを合わせ"Return"して復旧データの保存場所選択画面へ。
ここは少し"UNIX/Linux"系の流儀に従って操作。
".."にカーソルを合わせて"Return"で一つ上の階層に移動、別のボリュームに移動するには"/"まで登ってから"Volumes"ディレクトリに入って、別のHDD名に入っていく。
目的のディレクトリにたどり着いたら"."(カレントディレクトリ)に合わせ"c"キーを押すとリカバリー作業がスタート。
ここで1つ疑問なのが、Windowsなどの操作マニュアルを見ると"保存場所"指定の前に、検索範囲(Free=空き領域 or Whole=ボリューム全体)の指定が出来るはずなんだけど、今回使用したバージョン(?)では選択肢が出てこない...。orz
もしかしたらファイルシステム(HFS+)のせいかもしれないのだが、実際ゴミ箱を消去してしまったファイルのリカバリーなので、"Free"が選択出来ればかなり早く検索が終わると思われるのだが、ボリューム全体が検索対象になってしまった為1TBのMacintosh HDで5時間ほどかかった。
リカバリーされたファイルは数千近く。w(詳しくは見忘れたけど、イラレデータが800ちょい、フォトショデータが200ちょっとぐらいで、大半は画像とテキストだったと思う)
当然カタログファイルに従って復旧されているわけでは無いので、階層もファイル名も復元はされません。記号のように連番の振られたファイルが整然と並べられてるだけ。
後は地道に1ファイルごとの内容確認となりますが、後は制作担当者に任せてお終い。w
こんな事態に備えて「リカバリーソフト」の1本くらい常備しておいても悪くないとは思うんだけど、1万円だしてリカバリーソフト買うくらいなら1万円で外付けHDD買って"タイムマシーン"を有効にした方がかなり幸せになれる事間違いなし。w
余談だけど、OS9までは神アプリだった"Norton Utilities"は"OS X"のファイルシステムになってから徐々にフェードアウトしてしまったんだけど、昔は良くお世話になったものです。
【追記】
どうしてもファイル名や階層などまで復元してくれる事を望むなら市販リカバリーソフトを購入するしかないようです。
スタッフの悪戦苦闘ぶりを見ると、やはり大量のファイルの中から必要なデータを探すのはかなり大変そうです...。
(^_^;
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