まずは後で困らないように念入りに写真撮影してストックの状態を記録。
残念なことに1速ギアはメイン/カウンターともにドア側から2番目に取り付いているのでシフター含めてほとんどバラバラな状態にしなきゃなりません。
ここでまた作業が止まる...。orz
各ギアを止めている"穴無し"タイプのスナップリングがうまく広げられない。
穴の付いたスナップリングを外すプライヤーは持っているけれど、丸いピン形状では滑って広げられないのだ。
調べてみると"穴無し"専用のスナップリングプライヤーがあるようなので、作業を中断してホームセンターへ調達しに行ったのだが、これまたいつもの如くそんな特殊なプライヤーは近所では見つけられない。
よくよく考えれば、握って開くタイプのプライヤーがあれば自力加工でどうにか出来そうなので一番安い"穴付用"スナップリングプライヤーを購入して帰宅。(千円程度)
グラインダーで先端のピンを削り落とし、スナップリングの先端が保持できるように平坦部を作成。
逃げ止の"アゴ"も付けたので、結構いい感じでスナップリングを広げられます。
(専用プライヤーより保持性は良いかもしれない...)
道具さえあればなんてことはありません。
シフトドラムを外した後スナップリングを外しながら4速ギアを残して全て外します。
1速ギアをAndrews製のものと取り替えて逆の手順で組み込み開始。
純正ギアと比べても結構大きさが違います。
メインシャフト側が大きくなってカウンターシャフト側のギアが小さくなっています。
Andrewsのカタログによると「1速ギアの利用可能な速度を時速7マイル(1.6km/h)プラスする」とあるので、より1速で引っ張れるようになるってことなのかな? > 教えて偉い人
逆に言えばスタードダッシュのトルクが落ちるってことなんだろうけど、下のギアを広範囲で使えるようになるってことは街乗りも若干楽になるってことなのでしょう。(たぶん...)
そんなわけで一気に組み上げたいところなのだが、シフトフォークを位置決めするノックピンの抜け止めが再利用出来ないので、またまたホームセンターまででかけて割りピンを調達。
ストックと同じ径と長さのものがなかったのでφ2のステンレス製割りピンを購入して長さを切断して利用。
なんとかミッション復元しました。
1次ドライブ組み付ける前に苦労してバラしたクラッチの点検。
クラッチ板中央に位置する "Spring plate" のリベットが破損する持病もあるみたいなので状態を確認。 後は "Friction plate" と "Steel plate"が規定値内になっているか厚みを測定。
たいした走行距離じゃないので綺麗なものです。ほとんど摩耗もありません。
今回はクラッチ分解の工具を作成できただけでもバラした甲斐があったと言うことで、もとどおり組み立て。
"プライマリーロックバー" 兼 "スプリングコンプレッサー" のお手軽SSTでダイヤフラムスプリングを潰し込んでスナップリングで固定。
マニュアルの図だと、(14)Spring seatの位置が(13)Diaphragm springの裏にあるけど、この位置だと(12)Snap ringで固定してもスプリングの裏で遊んでしまう。
スプリングシートはダイヤフラムスプリングとスナップリングの間に挟まるのが正しいですよね? > 教えて偉い人
(と言ってもすでに組んでしまったんですけどね)
後はシフトと1次ドライブ取り付けて終わりですが、取りあえず今回はここまで。